好奇心を刺激する絵本

きんぎょを探しながら親子でコミュニケーションがとれる絵本『きんぎょが にげた』

makorikomama

紹介する作品

書名:きんぎょが にげた

作: 五味 太郎

出版社: 福音館

初版年月日: 1982年08月31日

ページ数:24ページ/寸法:22 × 21 cm

伝えたいこと

ユニークな隠れ方をしているきんぎょを、親子で楽しく絵探しできる絵本。

あめりん
あめりん

きんぎょを探す絵本は、楽しそう🌟

具体的にはどんな内容の絵探しの絵本なのかな?

まめこ
まめこ

この絵本の内容を紹介するね!!

可愛いきんぎょが、とてもユニークな隠れ方をしているよ。子供が好きな物が沢山描かれている、楽しい絵本だよ。

あらすじ紹介(仕掛けの内容と結末を含む)

金魚鉢からきんぎょが逃げて、様々なユニークな場所に隠れます。

カーテンの模様になったり、植木鉢の花になったりして、飴の瓶に入ったり。

「おや また にげた。」「こんどは どこ。」と、見つかっては、逃げて、次のページでまた隠れてを繰り返します。

最後のページでは、「もう にげないよ。」と言いつつ、沢山の金魚の中に紛れ込みます

見どころ

  1. 小さな子供も指差ししながら、絵探しを楽しめる
  2. ページが進むと、絵探しの難易度が上がる
  3. 子供にとって馴染みある場所に、きんぎょが隠れている
  4. リズムの良い文章が、読みやすく、子供が分かりやすく楽しめる

①小さな子供も指差ししながら、絵探しを楽しめる

丸みのある赤色の可愛いきんぎょは、小さい子供でも認識しやすく親しみやすいため、指差しできんぎょを見つけながら楽しめます。

白い背景に、赤いきんぎょが描かれているページが多く、小さな子供でも、隠れているきんぎょが見つけやすくなっています。

見つけることが楽しくなると、きんぎょが逃げるページで、隠れていなくても、「ここにいる!」と指差しして楽しむため、どのページでも楽しむことができると思います。

②ページが進むと、絵探しの難易度が上がる

最初の方のページでは、「カーテン」や「お花」など、1種類の物の中にきんぎょが隠れているため、小さい子供でも探しやすくなっています。

ページが進むと「複数の種類のお菓子」「部屋の中」「おもちゃの中」など、複数の種類の物の中にきんぎょが隠れるため、探す難易度が上がっていきます。そのため、子供が成長すると、きんぎょを見つけることができるページが多くなります。

最後の方は、「鏡に映った金魚」や「同じ形の大量の金魚」の中から、本物のきんぎょを探すため、さらに探す難易度が上がると思います。見つけることができるようになると、子供は喜び達成感を感じると思います。

③子供にとって馴染みある場所に、きんぎょが隠れている

きんぎょが隠れる場所は、「お花」「お菓子」「おもちゃ」「お部屋」など、子供に馴染みのある場所ばかりになります。そのため、子供は絵本の世界観に入りやすく、一緒にかくれんぼしているように楽しめると思います。

子供が好きな物が描かれていると、ページをじっくり見るため、絵探しがしやすいと思います。

きんぎょの場所が分からない時は、「テレビを見てみて」と、隠れている物の名前を言うなど、子供にヒントを出しやすいと思います。

④リズムの良い文章のため、子供が分かりやすく楽しめる

「きんぎょが 逃げた。」「どこに にげた。」など、短い文章でリズム良く読めるため、子供に読み聞かせしやすいです。特に小さな子供は、短い言葉が分かりやすいため、絵本を楽しめると思います。

あめりん
あめりん

小さな子供から楽しく絵探しできる絵本なんだね。

実際に、子供はどんな反応をするのかな〜?

まめこ
まめこ

子供の反応はとても気になるよね。

実際に、子供に読み聞かせをした時の反応や感想を、子供の年齢で分けて伝えたいと思います。

子供の視点と反応

長女が1歳の時に購入しました。

1歳の長女は、「こんどは どこ。」の言葉に、笑顔できんぎょを指差して楽しんでいました。最初は見つかりにくい場所でも、何度も読み聞かせるうちに、これまで見つからなかった場所にもきんぎょがいることを発見して、何度でも楽しんでいました。

1歳の次女にも読み聞かせたところ、きんぎょを見つけて指さすのが面白くて、読んでほしいと、何度も絵本を持ってきます。

2〜3歳の頃は、1歳の時よりも絵探しが上手になり、沢山の金魚の中に隠れている最後のページなど、1歳の頃には見つけられなかったページでも、見つけられるようになりました。「こんどは どこ。」の言葉に、いかに早く見つけられるかも楽しんでいました。

4〜5歳の頃も、可愛いきんぎょのイラストが好きで、楽しんでいました。絵探しとしては、少し簡単でしたが、鏡のページのきんぎょは、この頃に本物を見つけられるようになりました。かくれんぼが好きな年齢のため、きんぎょとかくれんぼうして遊んでるような感覚で、見ていました。

6歳では、文章が簡単なため、自分で読むことができました。そのため、6歳の長女が1歳の次女に読み聞かせながら、一緒になって、指差して遊んでいました。1歳の次女がなかなか見つけられないきんぎょを、長女が「この辺だよ」と得意になって教えていました。

親の視点と感想

この絵本を選んだきっかけ

1歳の子供が指差しをするようになったため、絵本を通して一緒に遊びたいと思い選びました。

親の視点と感想

対象年齢が2歳頃からの絵本でしたが、1歳の子供も、きんぎょを指差ししながら十分に楽しんでいました。

文章がとても簡単でテンポも良いため、読み聞かせがとてもしやすいと思いました。小さい子供でも分かりやすい言葉のため、追加で言葉を足さなくても、子供がきんぎょを探せるようになります。

部屋の中の色々なところに隠れるため、きんぎょとお部屋でかくれんぼをしている感覚で楽しめました。

隠れ場所の難易度も、ページを進めるごとに上がっていきます。年齢が上がるにつれて、今まで見つからなかった場所やページにきんぎょがいることを発見して喜んでいました。

難しい場所でも、本物のきんぎょが見つけられるようになる様子を見て、子供の成長を感じられる素敵な絵本だと感じました。

この絵本をきっかけに、絵探しが好きになり、4歳以降は、少し難しい絵探しも一緒に楽しめるようになりました。

あめりん
あめりん

絵探しを楽しめて、子供の成長も感じられる素敵な絵本だね。

実際に、どういう読み方をすると良いのかな〜?

まめこ
まめこ

実際に読んでみて、おすすめの読み聞かせ方法を教えるね。参考にしてもらえたら嬉しいな。

おすすめの読み聞かせ方法

「どこに にげた。」「こんどは どこ。」など、子供に問いかけをしながら読み聞かせしやすい文章のため、ぜひ絵探しするページでは「どこにいるかな〜」と、一緒に探してみると盛り上がると思います。

きんぎょが見つけられない時は、「この辺りかな?」と言って、ヒントを出しながら探すと、子供は見つけやすくなり、見つけた時の満足感が得やすいと思います。

子供に馴染みのある物の中に隠れているため、「ロケットの近くだよ!」「目がついているよ!」の様にヒントを出してみると、子供は探しやすいと思います。

きんぎょが見つけられた時は、「よく見つけたね!」と褒めて、見つけられなかった時は、「きんぎょさんは、かくれんぼが上手だね!次こそは、見つけちゃおうね!」と声掛けするのも良いと思います。

1歳の子供の場合は、「どこかな?ここ!!」と、きんぎょを指差しするだけで、ニコニコ笑顔になるかもしれません。

1つでも2つでも、一緒にきんぎょを見つけて一緒に喜ぶと、親子で楽しめると思います。

年齢別の楽しみ方

読み聞かせは2歳からとなっています。

1歳頃

「指差し」をしたり、言葉が少しずつで始める時期だと思います。きんぎょを探して、「ここにいたね!」と一緒に指差しするだけで、楽しめると思います。簡単な文章で、テンポよく進められるため、1歳でも十分楽しめると思います。

2〜3歳

少し周りを見る力がついてくる時期です。きんぎょを探すのが、上手になるため、きんぎょを見つけるだけで、楽しくなると思います。逃げていくきんぎょのページも含めて、全てのページで「ここにいる!」と得意になって教えてくれるかもしれません。

4〜5歳

絵探しの難易度が高いページでも、見つけられるようになってくるため、楽しめると思います。絵探しができたことにより、達成感を感じることができると、もっと難しい絵探しにチャレンジしたくなるかもしれません。

文章が短く簡単なため、1人でも読むことができるようになると思います。

まとめ

小さい子供から一緒に絵探しが楽しめて、きんぎょを探すのが上手になる様子を見て、子供の成長も感じられる、素敵な絵本です。

あめりん
あめりん

参考になったら嬉しいな!楽しい時間を過ごしてね!

ABOUT ME
まめこ
まめこ
絵本好きな医学研究員
育児と仕事の両立に奮闘しているアラフォーワーママです。娘のために、絵本を探したり読み聞かせをしているうちに、絵本の面白さに惹かれて、娘が成長すると同時に、家にある絵本も爆発的に増えていきました。本屋の絵本コーナーが好きで、いつもワクワクしながら、読んだことのない絵本を探しています。ロングセラーの絵本から新作の絵本まで、いろいろなジャンルの絵本を読んでいます。
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